並び方

nao

2024年10月16日 23:05


合唱では、普段は客席から見て左側からソプラノ、アルト、テナー、ベースと並んで歌う。
その他の並び方としては、男声を真ん中にしてアルトとソプラノで挟む方法(男声の人数が女声に比べて少ない時など)、女声が前で男声が後ろに並ぶ方法(ルネサンス期の宗教曲を歌う時など)がある。

並び方が変わるだけで周りからの声の聞こえ方が全然違う。普段聞こえない声が聞こえてきて、この人はこんな声なんだと新たな発見がある。

並び方を普段と変えた時、歌う方としては、いつも聴いているパートの声が聞こえにくいのが不安だったり、パートの塊の形が変わるのでちゃんと客席まで届くか心配だったりする。
聴く方としては、視覚的に新鮮だったりする。

普段からパート内や全体で並び方を時々変えて歌ってみると、周りを聴きながら歌う練習になるだろう。特にパートがバラバラになることで、自分の音に自信がない場所がわかったり、普段は近くにいない人と声を合わせたりできるメリットがある。

並び方を変えるのはオーケストラでもあるらしい。第一バイオリンと第二バイオリンは普通は隣同士だが、左右に分かれて練習しているとテレビでやっていた。やはり音の聞こえ方に戸惑ってみえたようで、指揮に合わせるのがより一層大事になる。

普段から練習を録音しているが、今日は並び方を変えてみて、いつもは聞こえない人の声の出し方や歌い方が気になる場所があった。職場のラウンドではないけれど、時々普段と違う場所で歌って一人一人の声を確認するのもいいと思った。

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